運行寺
もう無理だある日私は刃物を握りしめて泣いておりました。
これが自分の最後だと思ったけれどもですね。
この時私はそのどん底でふと思ったんです。
人は誰しもいつか必ず死ぬんだと 必ず死ぬのになんでこの世に生まれてくるんだ子供ながらも一生懸命考えましたね。
考えて考えてでも分からなかったただ一つこのときはっきり思ったこと今無理に知らなくったって黙っていても人は誰しも必ず寿命をつける時が来るそうであるならば私は今あるこの命を何か世の中のために使うそうしなければ生まれてきた意味がないんだとそれと同時にですね。
おじさんのあの言葉が蘇りました。
お寺は人を助けるところだからそうか私もおじさんが助けてくれたようにこの寺にあって世の中の役に立つそういうお坊さんになりたいそれが私の生きる道だ <br />